脳卒中

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脳卒中

脳卒中とは

脳卒中は、はやく言えば、脳の血管がつまったり、破れたりすると、その先にある細胞に栄養が届かなくなり、細胞が死んでしまう病気。

急に倒れて意識がなくる、半身麻痺がおこったり、呂律が回らなくなったりするという発作が起きたりします。

一時的な半身の麻痺や手足のしびれ、ものが二重に見える、ちょっとの間、言葉が出てこなくなったりといった前触れが先に起きていることもあります。
これは脳の血管が一時的に詰まるために起こるもので、これに気づくと大きな発作の前に治療をすることもできるのです。ですが、気づかないことも少なくないのです。
脳卒中ではどんな症状がでるか
最も起こりやすいのが、なんらかの「運動障害」、いわゆる麻痺。脳の壊れた部分と左右反対側に多くの場合、腕や脚、顔に力が入らない片麻痺になります。例えば、字をうまく書けない、箸を上手に使えない、持っているつもりのコップを落とす、歩く時に足を引きずる、ちょっとしたところでつまずく、スリッパが脱げやすい、など初期段階。
「意識障害」の初期段階では、ボーっとしているとか、あくびが多いとか、起こしてもすぐに寝込む。
これ以外に「言語障害」もあります。急に「アアア・・・」「ウウウ・・・」とかしか言わないようになったり、鼻に抜けるような不明瞭な発音など。また飲食物がうまく飲みこめない「嚥下障害」がしばしば一緒に起こることも多い。もう一つは口や舌の筋肉の力は保たれているが、言葉の組み立てができなくなり「失語症」になることもあります。他人の言葉が理解できない、自分で言葉をつくることができない、その両方ができない場合もあります。
またふらついたり、めまいがでたり、歩行障害がでたりなどの平行感覚の異常を起こすこともあります。

脳梗塞の種類
アテローム血栓性梗塞 脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐタイプ
ラクナ梗塞 脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまうタイプ
心原性脳塞栓症 心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐタイプ。脳卒中死亡の60%以上を占める。


脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。
高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多い。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こる。脳卒中死亡の約25%。


くも膜下出血
脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫する。動静脈奇形が出血の原因の場合もある。突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもある。脳卒中死亡の10%強。


一過性脳虚血発作
脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するもの。脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こる。再び血液が流れると症状もなくなる。


検査の種類
CT 脳にX線をあてて、コンピュータで断面画像にする。脳のどこに出血や梗塞があるかがわかる。
MRI 磁気共鳴診断装置。磁気を脳にあててコンピュータで画像化する。
CTではよくわからないような脳梗塞も、詳しくわかる。
MRA 磁気共鳴血管造影法。MRIによって、 血管だけを鮮明な画像にする方法。



脳卒中の危険因子
高血圧
血圧が上昇すると脳卒中にかかりやすい。
たばこ
1日平均40本のたばこを吸う人は、吸わない人に比べて4倍も脳卒中で死亡しやすい。
運動不足
運動が不足すると、食事でとったエネルギーを消費しきれず、肥満につながるばかりか、糖尿病や高脂血症、高血圧も引き起こす。
肥満
脳卒中の危険因子である高血圧や糖尿病の原因になるため、間接的に脳卒中の危険因子となる。
高脂血症
脳卒中のうち、脳梗塞になりやすい。
大量飲酒
1日に1合を越えてお酒を飲む人には、脳卒中で死亡する人が多い。
糖尿病
糖尿病の人では、脳卒中で死亡する率が、正常な人の2〜3倍になる。
心臓病(心房細動)
心房細動(脈の乱れ)は、心臓の中にできた血のかたまりが血液の流れに乗っていき、脳の血管で詰まって、脳梗塞の原因となる。


脳卒中は早期治療や早期のリハビリが大切と言われています。
(1)手術
脳動脈に管を入れて血栓を溶かしたり、削ったり、破裂した動脈瘤が再び 破裂しないようにクリップをかけたり固めたりする。また、必要があれば 出血したかたまりをとり出す。

(2)内科的治療
点滴で血栓を溶かしたり、周辺の血の流れをよくしたり、脳細胞が死ぬの を防いだり、脳のむくみをとる薬が使われる。

(3)リハビリ
発作の当日から、リハビリを始めることもある。なるべく早く始めるほうが、 機能の回復がのぞめる。


脳卒中で突然に倒れたら、はっきり言って本人には為すすべがありません。誰かに早く発見されるかもわかりません。運良く早くに発見され、病院で治療を受けたとしても、後遺症が残ることがほとんど、倒れる前と同じ生活に戻ることは困難でしょう。ですが、ならないように予防をしていくことが大事です。日ごろから生活習慣を見直そう!


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