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パーキンソン病
パーキンソン病は60歳頃から急速に増えてきてることから、老人病の一つとも言われています。
パーキンソン病が進行して亡くなる、と言うことはほとんどなく、大半は病気に伴って起こる合併症で亡くなることが多いようです。
パーキンソン病は特定疾患にも入っており、現在のところ根治的治療法は確立されていないようです。しかし、症状を軽減できる治療薬は多く開発されています。
長期療養になることへの覚悟は必要になって来ますが、悲観にならず、自分にあったライフスタイルを築いていくことが大切です。また、家族を含めた周囲の理解も大切になってきます。
介護者自身もゆったりした気持ちで、根気よく介護して行ければと思います
パーキンソン病の四大症状
@振戦(ふるえ)
パーキンソン病の振戦は、力を抜き、じっとしている時にみられ、何らかの動作をすると軽快するのが特徴です。
振戦は初期では片方の上肢だけみられることが多いが、時期とともに反側や下肢や頭にみられることもあります。
緊張すると、振戦が強くなったりもします。
A筋固縮(筋肉が固くなる)
筋肉はほぼ正常にもかかわらず、力を抜くことができない状態です。このため、スムーズな動きができないために歩行が不安定になり、ゆっくりした行動になってしまいます。つまづきや転倒をしやすくなってしまうと言ったようなことがおこります。
B無動、寡動(ほとんど動作がない、動作が緩慢になり、のろのろして時間がかかる)など歩行状態をみるとよくわかります。
前屈で、あまり手を振らず、歩き始めの第一歩がなかなか出ない(すくみ足)、停止するのが難しくなり、時に止まれなくなる(加速歩行)などがあります。
また、歩幅は小さく、よちよち歩きが特徴です。
これ以外に仮面様顔貌(瞬きが少なく、能面のような表情)
単調言語(低いトーンでボソボソしたしゃべり方)
同時運動の喪失(自分の意思を伝える時の身振り手振りがない)
小字症(文字が書くにしたがって、小さくなっていく)
C姿勢反射障害(身体が傾いたりした時に元通りにバランスがとれなくなる)姿勢を安定に保つことが難しくなる症状で、バランスを崩しやすく、転倒してしまうようになります。
これ以外に精神症状や自立神経症状をおこすこともあります。
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